中央大陸戦争時にゼネバス帝国が開発したゴリラ型巨大ゾイド。
ZAC2032年、中央大陸戦争が激化する中、当時接近戦で無敵を誇ったゴジュラスを射撃戦で撃破するというコンセプトで開発された。
長距離と中距離、接近戦に対応した3種のミサイルを装備。格闘戦においても、それに特化したゴジュラスと比べれば劣るものの、重装甲とゴリラ特有の長い腕により水準以上の格闘性能を持つ。策敵用のセンサーや電子装備も充実。全天候戦闘能力を持ち、オールマイティに戦える故に万能ゾイドと呼ばれ、総合性能ではゴジュラスを上回るとも言われる。
気性が荒く操縦が難しいゴジュラスに比べ、アイアンコングは大人しくて扱いやすく、加えて複座型にし、操縦者と射撃手に分担したことで、操縦は容易である。高性能・多用途・操作性のバランスが整っており、旧大戦経験パイロットの間では「ゾイドの最高傑作」と評価が高い。
HMM版解説によると基本性能は高いが、ストレスに非常に弱く、限られた環境や状況でないと実力を発揮しきれないため、ZAC2029年のグローバリーIII世号の地球人のもたらした技術力により、ゾイドコアに「擬似環境コンピュータ」を直結させ、常に「夢を見させる」状態にし、戦闘時には先制攻撃する場合でも防衛戦だと思わせ、いかなる環境下においてもアイアンコング野生体の原産地であるバロニア諸島の自然環境にいるとイメージさせたと言うHMMオリジナルの設定がある。
アイアンコングSS(シュバルツスペシャル) [編集]
アイアンコングSS(シュバルツスペシャル)
IRON KONG SS
番号 EZ-015
所属 ガイロス帝国
分類 ゴリラ型
全長 11.5m
全高 17.7m
重量 192t
最高速度 150km/h
乗員人数 2名
主な搭乗者 カール・リヒテン・シュバルツ
武装 アイアンハンマーナックル×2
ビームガトリングガン
ビームランチャー
TVM地対地2連装戦術ミサイル
10連発自己誘導ロケット弾ランチャー
複合センサーユニット
ガイロス帝国軍将校カール・リヒテン・シュバルツ専用のアイアンコング。アニメ『ゾイド -ZOIDS-』、漫画『機獣新世紀・ZOIDS』、及びバトルストーリーに登場する。胸部と肩部の装甲がアイアンコングPKと同じ赤い強化装甲に換装され、右肩にベルト給弾式のビームガトリング砲を装備しているのが特徴。正規軍仕様のアイアンコングでは唯一、アイアンコングPKに匹敵する戦闘力を持つ。プロイツェンの決起時には、隠し通路を通ってプロイツェンのデスザウラーに奇襲を掛け、窮地に陥っていたルドルフのゴールドタイガーを助け出した。この他、ウルトラキャノンの爆風に呑み込まれた機体や、当時暗躍していたバーサークフューラーに破壊された機体が登場するが、これらはシュバルツ機ではないらしい(特に後者はレニー・キュール・シュヴェスター陸軍少佐の機体と思われる)。
アニメでは第13話より初登場。バトルストーリー版と異なり、ガトリング砲は火薬式。ガトリング砲でスリーパーガイサックの小隊を一掃し、第34話では復活したデスザウラーの脚部間接に強引に腕を差し込み動きを止める等、随所で活躍した。第38話ではアイアンコングPKと同型の装備で登場。劇中では「アイアンコングMk-II」と呼ばれた事がある。また、テレビアニメの第二部以降は、正規軍にもガトリング砲を装備したアイアンコングが登場している。ただし赤色の強化装甲は用いられていない。
原作漫画版では、初登場時は通常装備で、再登場時にガトリング砲を装備しているが、アニメと同様引き立て役の域を出なかった。
アニメ10周年記念特別商品として、ランチャーのパーツをガトリング砲のパーツに差し換えたSS仕様アイアンコングのキットが発売されたが、同じバン仕様シールドライガーと違ってシュバルツのフィギュアは付いておらず、完全にテレビアニメの機体を再現するにはレッドホーンからもパーツを流用しなければならない。
※機体諸元は「ゾイド・コア・ボックス」付属「プロイツェンの反逆」より
HMM(ハイエンド・マスターモデル)シリーズ [編集]
シリーズ第15弾。各部のディテールアップはもちろんのこと、ゴリラの特徴を最大に生かすため手足の関節の自由度が大幅に増しており、ドラミングのポーズが可能(余談だが、本物のゴリラはドラミングをする際は、握り拳ではなく、平手で胸を叩く。)で、指も全て可動する。さらに口も開閉でき、その内部には歯も追加されている。
またHMM独自のアレンジも施されており、EZ版では左肩のみであったミサイルポッドが右肩にも搭載され、それに伴ってランチャーの装備形式も微妙に調整されている。
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