法令上の危険物と消化方法と消火効果
法令上の危険物
消防法上の危険物とは、消防法第2条第7項において「法別表の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ同表の性質欄に掲げる性状を有するものをいう。」と定義されています。
消防法に規定する「危険物」については、その性状によって1~6類までに分類されています。
その中に、具体的に品名と数量まで規定があります。他の方の回答のように、基本的には「固体」と「液体」です。ここでいう「固体」とか「液体」というのは、いわゆる常温においてのものです。
それに対して、高圧ガスは品名などの定めが無く、一定の状態をもって「高圧ガス」としています。
以上のことから
(1)おおむね常温で固体、液体のものは消防法
(2)一定以上の圧力をかけて「圧縮ガス」「液化ガス」といなるものは高圧ガス保安法
の規制を受けるが、
(3)一部の高圧ガスは消防法の規制も受ける
というのが正解です。
問題 1 法令上の危険物についての説明として,次のうち正しいものはどれか。
選択肢
1. 危険物とは,法別表第一の品名欄に掲げる物品で,同表に定める区分に応じ
同表の性質欄に掲げる性状を有するものをいう。
2. 危険物はその性質により,第1類から第7類に区分されている。
3. 危険物は引火性の他,毒性も考慮に入れて指定されている。
4. 毒物,劇物に指定されている物品も,危険物として指定される。
5. プロパンガスやメタンガスも液化されたものは危険物に指定されている。高圧ガスではない液化ガス
乙4物理化学で別に記録
問題 18 固体可燃物の燃焼のしやすい条件として,次の組合せのうち適切なものはどれか。
4.燃焼熱:大………熱伝導率:小………空気との接触面積:大
問題 19 消火方法と,消火効果の組合せとして,次のうち正しいものどれか。
1.容器内の灯油が燃えていたので,ふたをして消火した。…………冷却効果
2.少量のガソリンが燃えていたので,二酸化炭素消火器で消火した。…………窒息効果
3.容器内の軽油が燃えていたので,ハロゲン化物消火器で消火した。…………冷却効果
4.天ぷら鍋の油が燃えていたので,粉末消火器で消火した。…………冷却効果
5.油のしみ込んだ布が燃えていたので,乾燥砂で覆って消火した。…………抑制(負触媒)効果
消火方法の覚え方
冷却消火…「水・泡系」
窒息消火… 「泡」、 「ガス系」、 「粉末系」
抑制消火… 「霧状の強化液」、「ハロゲン化物」、「粉末系」 ここ重要
対応できる火災の覚え方
対応"できない"消火剤をまず覚え、それ以外を対応できるとして覚えたほうが覚えやすいでしょう。
普通火災に対応できる…「ガス系」と「炭酸水素塩類」はできない
油火災に対応できる……「水」と「棒状の強化液」はできない
電気火災に対応できる…「棒状の水」、「棒状の強化液」、「泡」は出来ない
問題 20 一酸化炭素5.6gが完全燃焼したときの酸素量は,標準状態(0℃,1気圧(1.013×105Pa))で何Lか。
2CO + O2 → 2CO2
ただし,1molの気体の体積は標準状態(0℃,1気圧(1.013×105Pa))で22.4Lとし,原子量は,炭素(C)12,酸素(O)16とする。
一酸化炭素(CO)の分子量は28[g/mol]
一酸化炭素5.6gでの物質量は、5.6÷28=0.2[mol]
反応式から、一酸化炭素0.2molに対して酸素は0.1mol反応する
0.1molの気体の体積は、22.4×0.1=2.24[L]
0 件のコメント :
コメントを投稿