延野 正行(のべの・まさゆき)(33歳)
【著者プロフィール】
1980年7月25日生まれ。大阪府出身、在住。
【受賞コメント】
受賞のお電話を頂いた時、「ありがとうございます」と携帯越しに頭を垂れるというベタな事をやってしまうほど感動し、電話を置いた時に「第1回のスーパーダッシュ新人小説賞に投稿したことがあるオッサンが受賞していいものか」という懐疑的な気分になり、コーヒーを飲みながら「でも、たくさんの読者に読んでもらいてぇなあ」とささやかな願望を口にしました。
特別賞という形で評価していただいた審査員の方々、また編集や下読みの方、そして今まで応援してくれた友人、恩師、家族、僚友に感謝を述べたい。
今は言葉だけですが、いずれ「面白い」と手を叩いて喜んでいただける作品で返礼させていただきたいと思います。
【あらすじ】
受若干11歳でテロリストが占拠する飛行機を1人で操作し、生き延びた経験がある磯風奇跡は、朝庭学園の高等科へ招聘される。そこは凶悪な犯罪者の重要情報を握った少年少女の特別保護施設だった。
その中で、磯風は天才科学者にして考古学者、自他ともに認める美少女潮乃女子猫と邂逅する。彼女が発掘・命名した古代のスーパーコンピューター『パンドラ』。すべての事象を正確な確率によって予言できるパンドラは「二〇二〇年三月十八日に、テロリストによって朝庭学園へ核ミサイルが落とされる」と推測していた。
驚愕の予想に一息吐く暇もなく、発表された回避方法に、磯風は震撼する。
それは学園の卒業前に、磯風奇跡と潮乃女子猫が結婚することだった。
見ず知らずの二人は学園のため、お互いが好きになる努力を始めるが、朝庭学園の生徒や教師は曲者ぞろい。とんがり帽子にマント姿の魔法少女の生徒会長岳東リニア。案内に命をかける土越案内。ランボー教師海島国男。上から目線のAI「エピメテウス」。さらに異世界からきたフルフェイスヘルメットの少女に巨大二足歩行ロボット、暗躍するスパイ、そして子猫を狙う謎のテロリストたち。
次第に状況がカオス化していく中、磯風は叫ぶ。
「この変態共め!」
果たして、奇跡と子猫は結婚できるのか!?
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