受験できる年齢は受験する年の4月1日の段階で、刑務官28歳、入国警備官・皇宮護衛官が22歳以下です。 入国警備官がかっこいいの
倍率を考慮するなら 刑務官<皇宮護衛官<入国警備官 でしょうか。(それぞれ45点満点です)
問題の難易度はいずれも高卒レベルのIII種試験準拠です。
初任給
東京や京都をモデルに取ると、刑務官の18~19万程度から始まります。これは採用試験に合格し、初等科の研修を終了した一般的な新人の場合です。これに各種の手当やボーナスを加えて、最終的な年収としては400万程度になると思われます。
ちょっとおかしな話かな~と思いました。
刑務官採用試験は、ふつうの公務員Ⅲ種試験と、別枠で行われます。
つまり、刑務官採用試験を受けた、ということは
刑務所で働くことが前提です。
刑務所で働く刑務官の試験を受けたくせに、
配属先が刑務所だからイヤなんて。
その程度の覚悟では、刑務官はつとまりません。
そんな人間を、刑務所は必要としていません。
お互いのために、就職しなくて良かったと思います。
ちなみに、女子刑務官の離職率は、看護師より高いです。
10人採用されたとしたら、1年後もまだ働いているのは
3人いれば良い方です。
女子刑務所は、ね。
男子刑務所にうまいこと配属されると、庶務課とか、事務の方に回してもらえるので
定年まで楽勝で勤めあげる人も多いですけど。
女子刑務所が大変なのは、仕事はモチロンのこと、人間関係が原因です。
基本的に女だけの職場ですから。
女子刑務所でも、事務部門に行けば、けっこう長続きしますよ。
刑務官は、警察のように、事務を別枠で採用しません。
たとえ事務部門に配属されたとしても、全員が公安職として、「コト」が
起こった時は、ちゃんと対応できるように訓練を受けます。
まずは3ヶ月の泊まり込み研修。
その後、上を目指す人だけが、試験を受けて合格すると、さらに上の研修に参加できます。
刑務官の世界は、警察と同じように、試験の世界です。
しかし、警察と違い、スタートはみんな一緒です。
警察は、大卒と高卒で区別していますが、
刑務官は、高卒だろうが大卒だろうが、扱いはみんな一緒。
試験にさえ合格すれば、幹部へ、所長へ、実力次第では管区長にまでなれます。
完全に、実力社会です。
やりがいとしては、あると思いますけど。
最近は、大学院卒の刑務官も、珍しくないですよ。
就職難ということもあるでしょうけど、実力次第ではどこまでも上りつめられますから。
ただ、仕事は大変ですね。夜勤もあるし。
夜勤は、朝8時20分に出勤して、日勤業務を4時50分までこなし、
夕方5時から夜勤体制に入ります。
早寝と遅寝を組むのですが、遅寝になると、仮眠を取れるのは夜中の2時。
8時20分から18時間働き詰めです。
仮眠時間は4時間。下っ端のうちは、雑用もあり、ほとんど寝る時間はありません。
そういう夜勤が、4日に1日のペースで訪れます。ま、体が慣れてしまえば、
それほど辛くはありませんけど。
被収容者は、下っ端の職員はすぐわかります。
からかったり、困らせようとして、仮病を使ったり、無理難題を言って来たりします。
被収容者との接触はもちろんス大変なストレスになりますが、
それ以上に大変なのが、職場の人間関係ですね。
軍隊に近いものがありますから、下っ端のうちは、先輩に絶対逆らえない。
階級もありますから。
いずれにしても、その程度の人間は、刑務所は必要としていません。
刑務官になりたくない人間を雇うほど、刑務所はヒマではありませんから。
「公務員になりたいから」という理由で刑務官になるのなら
最初から就職しない方がいいです。
ふつうの公務員のように、8時30分から5時まで、ただ机に座っていれば
給料をもらえる仕事ではありません。
公務員は楽で、安定していて、定年まで給料が上がり続けて、クビにはならないから
という甘い考えは、刑務所では通用しません。
高校3年生なら、一般的な「公務員」を受験し直した方がいいですね。
その程度の甘い考えの人間を、刑務所は必要としません。
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