原因不明の体調不良 中高年でエイズの可能性も?〈AERA〉
dot. 10月10日(木)11時40分配信
日本は先進国で唯一、エイズ患者が増えている国だとご存じだろうか? 目立つのは中高年患者の増加。エイズは、エイズウイルス(HIV)に感染しても、すぐには発症せず、個人差はあるが2~10年ほどの潜伏期間を経て発症するという。原因不明の体調不良が実は…というケースもあるようだ。
大阪市に住む男性Aさん(52)は03年6月、体調を崩して入院した病院でエイズと診断された。その2年くらい前から、全身が真っ赤に腫れあがったり、肺炎になったりするなど、体調が慢性的に悪かったが、病院に行っても「アトピー」や「膠原(こうげん)病の疑いがある」などと診断されていたという。ある朝、勤務先に向かう途中、激しい息切れで駅の階段がのぼれなくなり、救急車で病院に運ばれた。その時にはじめて、ニューモシスチス(カリニ)肺炎を発症しており、HIVに感染していると告げられた。
「その時は、ショックというよりも安堵(あんど)感の方が大きかったですね。今まで治療しても体調が一向によくならなかったので、ようやく原因がわかったかと」(Aさん)
感染経路については、思いあたるところがあった。30 代前半のころ、毎夜のように仕事が終わると飲みに行き、バーやサウナで知り合った男性と性交渉をもっていたのだ。
「今考えると、家族にもカミングアウトできず、将来の展望も持てなかった。投げやりな気持ちだったんだと思います」
体調を崩した当初は、「もしかしたら…」とエイズの可能性を考えたが、頻繁に病院に通っていても診断されなかったので、大丈夫だと思い込んでいたという。
>>2につづく
※AERA 2013年10月7日号
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131010-00000004-sasahi-hlth
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